qshinoの日記

Powershell関係と徒然なこと

再生算数R0を抑え感染を終息させる方法

再生産数R0

新型コロナ COVID-19 蔓延により、最近良く耳にする基本的再生算数R0。如何なるものだろうか。

まずはR0の定義から

R0は免疫を持たない集団の中で一人が感染が新たな感染者を生産する数。つまり、移す人数。

R0 = β x k x D

  • β : 一回の接触あたりの感染確率
  • k : 単位時間当たりの接触
  • D : 感染期間

R0<1で終息する。その為にはβ,k,Dそれぞれ3つを下げれば良く、3つの方法がある。

実効再生算数R

Rは免疫保持者がいる集団における感染再生算数。

Rは集団の中に免疫保持者が増えれば小さくなる。また、R<1になれば終息する。

R0を下げる方法

  1. β、一回の接触での感染確率 →マスク等でウイルス飛散量削減

  2. k、接触回数削減 → 2m距離を取る。

  3. D、感染期間 → 早期隔離。発熱即隔離や、感染者行動を追跡し、無症状者も隔離。

纏めると、マスク、2m、早期隔離の3つを守ればロックダウンは不要かも。

R0を1未満に

現状R0は1.4から6.49と言われており、北大西浦先生は2.5をよく使っている。

そこで現状のR0をR0cur=2.5として検討

R0cur=β x k x D = 2.5として、kを80%削減すると終息すると言われている。

R0exp = R0cur x 0.2 = β x 0.2k x D < 1

しかし、自粛要請で人手は4割程度減少と見られ、80%削減は厳しい見込み。そこで接触4割削減を元に他の手を考える。aをβの削減率、bをDの削減率とすると

  • aβ x 0.6k x bD = βkD x 0.2
  • ab = 1/3

abを1/3以下にすれば達成。

aはマスクを1.3倍装着、bは発熱〜検査期間現約7日を3日に削減すると

ab = 1/1.3 x 3/7 = 0.3296... < 1/3

で達成。整理すると

  • β : 感染確率、マスク装着率1.3倍
  • k : 接触回数、4割減
  • D : 感染期間、発症〜検査を3日に短縮。

参考

https://jeaweb.jp/covid/glossary/index.html