ハイパーインフレ
定義
国際会計基準ではIAS29号の超インフレ経済下の財務報告において扱っているが、明確な超インフレを定義をしていないが、指標として、「3年間の累積インフレ率が100%に近いか、100%を超えている」としている。
超インフレ例
18世紀のフランス革命直後 19世紀の南北戦争直後のアメリカ合衆国
1次大戦敗戦後のドイツ帝国で1兆倍、
帝政が終わったロシア帝国で600億倍
トーマス・サージェントの分析例
1982年の論文『四大インフレーションの終焉(The Ends of Four Big Inflations)』
第一次世界大戦後にハンガリー(1922年 - 1924年) オーストリア(1922年 - 1923年)
ドイツ(1922年 - 1923年)
その他、アルゼンチン、ジンバブエ等。
トーマスサージェントの分析、ハンガリー
レンテンマルクの奇跡
ライヒスマルク、1923年1月に1ドル=7,525マルクとなり、ライヒスバンクは政府の発行する国債を引き受け、次々に超高額紙幣を増発した。その結果、対ドル為替レートは同年7月に1ドル=16万マルク、8月に462万455マルク、9月に9,886万マルク、10月に252億6,028万マルク、11月には4兆2,000億マルクにまで暴落してしまい、金の裏付けを持たないドイツマルクはパピアマルク(紙マルク)と蔑称されるようになった。
戦後のライヒスマルク
1914年7月に1米ドル=4.2金マルク
1923年、ライヒスマルク対ドルレート
- 1月、7525マルク
- 7月、16万マルク
- 8月、462万マルク
- 9月、9886万マルク
- 10月、252億マルク
- 11月、4兆2千億マルク
ライヒスマルクが1ドル4兆ライヒスマルクと、超インフレのピークの1923年に、土地や不動産等を担保に、発行量を32億レンテンマルク、国際引受額を12億レンテンマルクに制限し、レンテン銀行が不換紙幣による通過を発行する事でインフレを収めた。
一部ではレンテンマルクの奇跡と呼ばれている。
超インフレを起こす
ハイパーインフレ、超インフレを起こすには。先のIFRS指標の3年100%を使い、年約26%。日本の通貨量が約1,800兆円。年26%インフレ3年継続には、
- 初年度 468兆円
- 次年度 590兆円
- 3年目 743兆円
これでギリギリ超インフレを起こせる。
参考
[1] The end of four big inflations
https://www.nber.org/system/files/chapters/c11452/c11452.pdf
[2] レンテンマルクの奇跡
http://royallibrary.sakura.ne.jp/ww2/gimon/gimon8.html
[3] ライヒスマルク